心理療法・セラピーには色々なものがあります。主訴に対し、どの心理療法をどう扱っていくかはカウンセラーの腕の見せどころともいえますが、クライアント様がやりたいと思ったものをやっていただくと満足感につながることもあります。
とはいえ、選択肢として心理療法を紹介しようとしても、中には口頭で説明しづらいものがあります。
というわけで、絵も使いつつ心理療法について、少しずつ説明していきたいと思います。絵を描くのに時間がかかるため💦、描けたものから一つずつ説明していきますね♪
ホログラフィートーク
イメージを使い、過去の傷を修復していきます。ホログラフィートークが優れている点として
・意識では気づきにくい、現在と過去の問題の関連性を理解できる
・過去の傷つきについての修復を目指せる(愛着障害を含む)
・終わった後、温かい気分になっていることが多い
といったものがあります。

ただ、どの心理療法もそうですが、今の状態に対して向いている・向いていないはあります。
向いていないのは
・今の自分のエネルギーでは、過去の自分に向き合うことが難しい
場合です。イメージの中で、あなたは過去の自分と出会い、助けます。助けているのは今のあなたであり、過去のあなたでもあります。まるで上の絵のように二人は再会するのです(何歳の自分に会うかは、問われた無意識が教えてくれます)。
多くの人は、過去の自分を助けたいと思いますが、稀に過去を思い出すことに拒否的になったり、過去の自分を助けたくない方がいらっしゃいます。この場合は、ホログラフィートークよりも他の心理療法に切り替える方が良いことがあります。
また、ホログラフィートークは通常90分程度かかるため、残りのカウンセリング30分しかないのに始める、みたいなことはできません。
トータルして考えると、とても優れた心理療法のひとつであり、日本(嶺先生)で発明されたというのは、誇らしいことだと思います。
認知療法とマインドフルネス

①認知療法
私達は勝手に出来事を解釈し、意味をつけます。この世界に起きた出来事を認識したとたん、自動的に自分を責める思考が出てきて悲しくなることもあります。相手を責める思考が出てきた時には、腹が立ちます。思考の内容によって、不安になったり、嬉しくなったり、焦ったりと経験する感情が変わるのです。

認知療法は、不適応な反応を引き起こす思考の中身を明確にして、その内容を変化させることで、ストレスの軽減につなげようとするものです。
考える事が好き、論理派の人には向いている心理療法と言えましょう。
⓶マインドフルネス
認知療法で、思考の内容を適応的なものに修正しても、思考が生まれていることに変わりはありません。
このように人間のマインドは沢山の思考やイメージを作り出し、暴れ回って制御が難しいのです(モンキーマインドともいいます)。
このモンキーマインドに巻き込まれにくくなるだけで、ストレスを減らすことができます。なぜなら、モンキーマインドは過去にも未来にもウロウロと思考を巡らせ、起きてもいない沢山の不幸を作り出すからです。

マインドフルネスは、今この瞬間に注意を向けている状態であり、完全に出来なくとも、その質や量に応じて、ストレス軽減はしていきます。
モンキーマインドは強く不幸を生み出しているので、マインドフルネスを練習することは心の平和のために意義あることです。が、マインドは自分の力を弱めたくないので「これについて考えたい」気持ちにさせてきます。そもそもマインドは刺激的で快楽的な要素もあるため、マインドフルネスでマインドを減らすような練習はやめてしまう人も多いように思います。
なお、マインドフルネスが完全に出来たなら、悟りの段階に入っていると言えるはずです。実はもともと仏教で悟りのために使っていた瞑想(ヴィパッサナー瞑想)から、宗教性を抜いて、技法だけ取り出したものを心理療法などで、マインドフルネスとして扱っているのです。そのため、心理学の分野において、マインドフルネスは仏教と絡めて説明されることがありますが、きちんとした仏教徒からしたら別物と思われていますし、それは当然のことでしょう。

