面白くて為になるコミックエッセイ/実体験漫画

面白いことは大事である~コミックエッセイのすすめ~

「コミックエッセイ」は、作者の経験談をマンガにしたものであり、ビジュアルに訴えつつ、軽やかで読みやすいエンタメであり、アートです。

悲惨な経験をとりあげているコミック・エッセイですら、さらさらと読み進められる上、最後には感動・・・!なんてパターンもけっこうあります。

そんなわけでコミック・エッセイ好き私が、おススメな作品をカテゴリー別にご紹介します。みなさまにも良い出会いがありますように。

こころの状態によって、刺激が強いものもありますので、ご注意くださいね。

1.ウツ

人が100人ほどいたら、その内5人ほどがウツを経験するというこの時代。ウツはもっと身近で、もっと気軽に扱えるといいものだと思います。ウツは深刻で大変なものですが、だからこそ、さっくり学べるコミックエッセイは貴重です。

ウツについての経験談を書いた本としてとても有名なものに「ツレがうつになりまして」があります。映画化もされてますし、私が紹介するまででもないのですが、興味のある方にはおススメです!

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫) [ 細川 貂々 ]

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感想(209件)

それから「うつヌケ」も有名な本で、こちらもおススメです。実体験なので、それなりに言葉の重みがありますし、自分なりにうつを抜けたコツなどが書いてあります。ウツに悩んだ色々な方の体験談が集められています。

画力も高いので、言わんとしていることがビジュアルで理解しやすいです。

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 フルカラーバージョン】【電子書籍】[ 田中 圭一 ]

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それから、こちらは棋士の方の実体験を描いた「うつ病九段」。まだウツが完全に回復していない中でのコミックエッセイですが、ご家族に精神科医がいるため、そのアドバイスなどにも触れることができます。

うつ病九段 [ 先崎 学 ]

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感想(1件)

2. 一味違う人・変わり者

私はもともと壇蜜さんが好きでした。そしてその旦那さんである漫画家の清野とおるさんも好きです。

ですので「壇蜜」という、そのまま壇蜜さんの観察日記のような内容の漫画/コミックエッセイが出たら、もちろん買うにきまっています!

そして、読んでみると、ますます壇蜜さんが好きになりました。

さて、その壇蜜さんは「ウツ」で入院もされています。この漫画/コミックエッセイを読むと、壇蜜さんはなんというか、他の人とは一味違う特別な力を持った人だと感じました。だからこそ、苦しいこともあり、周りに理解をしてもらいにくいことがあるのかもしれません。

ただ、芸能人と言うこともあり、このウツからご快復されるようでしたら、上の「ウツ」のコミックエッセイの欄でぜひ紹介させてほしい!壇蜜さんだから、こんなに辛くて大変な経験をされたとしても、闇から、泥から、花を咲かせられるそういう力があるように思えるのです。

「壇蜜」(1)【電子書籍】[ 清野とおる ]

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さて、「変わっている」というのは、クリエイティブな人にとっては、基本的には誉め言葉ではないでしょうか。有名ではないかもしれませんが、私はこの作者さん、好きです。「貧乏漫画家は野花のように美しくいきたい」。まあ、よかったら息抜きにお読みください。

貧乏漫画家は野花のように美しく生きたい (バンブーエッセイセレクション) [ おもなが ]

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3. ヤングケアラー 関連

お母さんのおむつを替えた日」・・・・実はタイトルで敬遠してずっと読んでいませんでした。だって、コミックなのに、しんどい気持ちになりそうなタイトルですから・・・。

だけどある時、ふと目に留まって読んだどころ、最後にはポジティブな意味で泣きました・・・・。

母親は善意があり、自分の人生を自分なりにまっとうしようとしているのですが、自分の子どもには犠牲を強いてしまいます。しわ寄せをくらった子どものは、自覚なくヤングケアラーとなり、自己犠牲の道を歩むようになります。

そういう紆余曲折あっての、後半が深いのです。なお、前半もある意味、特殊な状況なので、能力ゆえにこんな状況になる方もいらっしゃるんだなと興味深く読み進められるのではないかと思います。

さて、この本は「ヤングケアラーの実態を知るにはうってつけの本」だと思います。自分がヤングケアラーだと気づいていない人、その周りの人たち、子どもは親の介護をするのが当然と思っている人に是非読んでほしい一冊です。

お母さんのおむつを替えた日 ヤングケアラーの見つけ方【電子書籍】[ 一ノ瀬かおる ]

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4. 自殺されるということ

私はカウンセラーという経験上、自死遺族の悲しみは言葉に表せないほど甚大なものと認識しています。自殺は、本人の周りの人生を一変させるような、とりかえしのつかない、非常に大きな苦しみを生み出すものです。

さて、今回、紹介する「自死遺族になっちゃった」も、自死遺族の心の苦しみや負担を描いています。しかし、心の負担に関しては、おそらくあまりにディープ過ぎるので、どちらかというと経済的な負担をメインに描いているように思われます。

マンションで妹の夫が自殺したことにより、妹がマンションを管理する不動産屋から1千万円の損害賠償を求められるという経験が描かれています。夫が亡くなって傷ついている妹さんにとって、まさしく、ふんだりけったりな話です。

自死遺族となった妹さんはお金がない中、弁護士を雇って対応しますが、負担が軽減されても、やはりけっこうな額を背負わなくてはいけないんですね。

もし家族への負担が自殺をやめる歯止めになりそうであれば、このコミック・エッセイを読むのもよいかもしれません。そして、それくらい辛いのであれば、ためらわずに支援を求めてくださいね。

5.発達障害

感銘を受けている発達障害もち(ADHD+ASD+SLD)の作家さんがいます。それは沖田×華先生。発達障害があるからこそ、他の人にはできないようなことがができており、時には羨ましくなるような才能を感じ、時にはハチャメチャで大変だな~と思ったりします。

この実体験を描いた漫画は発達障害を理解したい人にはうってつけですし、そうでなくても衝撃的な内容もあって面白いです(ですので、子供向けではありません)。

この実体験シリーズは、ある意味沖田先生らしく(整理整頓が苦手、順序だてて考えることが難しい)、1巻ごとにタイトルが違うので、読者からしてもどれが最初でどれが後半かよくわからなくなる混乱の作品でもあります。何ならコマ割りもプロが描いたものなのに見にくいです(失礼)。しかし、それ自体を楽しめてしまうくらい、興味深い本でもあります。

毎日やらかしてます。 アスペルガーで、漫画家で[本/雑誌] (単行本・ムック) / 沖田×華/著

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1巻目 毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で (本当にあった笑える話) 」

2巻目 「ますます毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で

3巻目 「こりずに毎日やらかしてます。発達障害漫画家の日常

4巻目 「とことん毎日やらかしてます。トリプル発達障害漫画家の日常

5巻目 「こんなに毎日やらかしてます。トリプル発達障害漫画家がゆく」

6巻目 「ぐるぐる毎日やらかしてます。発達障害漫画家は楽しく生きている!?

やれやれ、普通は1~〇巻で住むところ、タイトルが順序だってないから、コピペするのも大変です(汗)・・・・。しかし、これは発達障害の人が陥りやすい経験をさせてもらっているとも言えるでしょう。発達障害の人も、その周りの人も、日常生活の後始末が大変になりやすい傾向があります。

ちなみにAmazonでkindle Unlimitedに入ると上記の本は読み放題になるので、一気読みをしたい方はその方がお得だと思います。私もそうしていましたが、あまりに面白かったので最終的にはほとんど購入しちゃいました。

ところで、この「やらかしシリーズ」はなぜかAmazon的には6巻までとなっていますが、続きがあります。

続き 「わいわい毎日やらかしてます。発達障害漫画家の日々

続きの続き「ざわざわ毎日やらかしてます。発達障害な日々

最終巻 「それでも毎日やらかしてます。発達障害漫画家よ永遠に…

最終巻まで読むと、10年分の力作をすべて読破できたことになるわけです。このシリーズを読むことで、ときに友情・恋愛・夫婦(性を含む)とは何か、自殺とあの世の関係、発達障害・薬のメリット・デメリットなどを考えさせられますし、理解が深くなります。

なお、沖田先生は実体験だけでなく、実体験をもとにしたフィクションの漫画も描いており、それも素晴らしいんですよね。透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~シリーズは、胸にささる感動作です。しかし、心をゆすぶられるがゆえに、エネルギーをとられてしまうので、私は「透明なゆりかご」はあまり読み返したりしない作品でもあります。

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